2020年09月25日
こちらの日記を読んで下さり、ありがとうございます。
新たな出会い、新たな発見、書きたい事は山の様にありつつ、
なんと!一年以上も更新していなかったのです。
と書いてある下書きを1年後の同じ日にみつけて驚いて今これを書いています。
東ティモールへ行ったのは、「また書けたら」と書いておいて、もう1年以上
から更に、2年以上前になりました。
「コーヒーの産地へ向かう道、懐かしいです。」と、1年前の自分が言っていました。
首都のディリからレテフォフォまで車で4時間。
この写真は、舗装工事中の道路だったと思います。
道路工事が終わって綺麗な道になっているんでしょうね。
写真には残していませんでしたが、舗装路で海が見える山道もあり、
なんだか森の様子が三重に似ていて、ここは紀伊長島?っとか思いながら、
コーヒーやカカオ栽培の話などをしていたのを思い出します。
温度はもちろん寒暖の差など、気候が全く違うはずですが、不思議ですね。
最近は休日にスポーツバイクに乗る様になり、ご無沙汰していますが、
以前は、紀伊長島の「古里温泉」に行く事を休日の楽しみにしていました。
帰国後は、温泉に向かう途中、東ティモールに居る様な感覚になるのを
楽しんでいたのが、思い起こされます。
サイクリングで行って、温泉や旅館でゆっくりしてみたいです。
ここは更に標高が上がって、小さな集落と集落を繋ぐ道は未舗装です。
日本ではニュースになっていませんでしたが、
日記を書こうとしていた昨年、3月に首都のディリで洪水被害がありました。
更に、今年は4月に台風で大災害が起こっています。
昨年、5月頃にコロナの影響で日本人が帰国が出来なくなっていると、
東ティモールが日本のニュースになっていました。
ニュースを読んで、日本人の心配をされた方も多かったです。
でも、日本のニュースとは、災害があった事は触れずなのですね。
前回の日記に書いたピースウィンズ・ジャパンの方々は緊急支援をしていました。
自分が見ている世界は、日本で見せられている世界という事を感じました。
考え過ぎて日記を書けない代わりに、店頭に東ティモールの写真を貼っていました。
「赤い実だけをあなた達に」とリーダーのセレスティーノさん。
この赤い実も、完全に完熟していない実も、生産者に最低価格を保証して購入した
フェアトレードコーヒー豆として流通しています。
認証がついていれば、品質が良くなくても生産者に最低価格が支払われています。
と思わされていました。現地に行かなければ私は知らずにいた歪んだ事実の一つです。
もちろん、そんな事をしているのは別の会社です。
違う形で生産者の方々の生活を支えているのも事実です。
どこまで書いていいのか、書く必要も無いのか、
生産者の「分かるでしょ?」っと言う言葉。
でも、私と同じ様に騙されている日本人が沢山いて、
それは嫌な事だと思って書いています。
日本の新聞、教科書、本、テレビ、ネット、SNS、YOUTUBE、
商品の宣伝広告、スマホで世界の全てが知れる錯覚。
この日記も現実を知った様でそうではないんです。
自分自身で、見せられている世界に気付かなければ意味が無いのだと思います。
デジタル社会は便利です。ですが、自分の体験と感覚と気持ちを大切に生きたいです。
MORI COFFEE 森 裕美
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